マンションのオーナー様からよくある依頼の一つは、駐車場のライン引き(白線引き・区画線設置)の工事依頼です。
この工事も、電話で依頼が来た時にただ「線を引いてほしいのですが幾らですか?」というだけでは見積もりを出すのが難しいです。
といいますのは、白線の引き方にもいろいろあるからです。ですので依頼があった時にはまず以下のような点を尋ねるようにしています。
・【下地は何か】
アスファルトか土間か、あるいは防水材か塗装材を上に塗ってるかなどでも変わってきます。あまりにも、アスファルトの劣化が激しくて駐車場ラインが剥がれたりしている場合は、先にアスファルトの補修工事をお勧めします。何年か後を見越して施工する必要があります。
また、防水材などを塗ってるときはその上に塗る塗料の性質が合わないと化学的に変化を起こしたり剥がれやすくなりますので注意が必要です。
・【白線の引き方】
溶融式か、ペイントか、あるいは溶着テープかなど施工方法が変わると作業スタッフも効率も値段も変わります。
基本的には溶融式(溶着式)で機械で横断歩道や道路などのように塗る依頼がほとんどですが、施工場所や幅によってトラフィックペイントを使う場合もあります。駐輪場などはテープを使用することもあります。
・【駐車番号は必要か】
駐車場の番号は二けたの場合2個の計算になります。当然3桁なら3個の計算です。4番や9番を抜きたいオーナー様は今もいらっしゃいますので、きちんとした番号表などを見せて頂きます。
・【施工時駐車場は全部空けられるか】
溶融式の機材で塗る場合、車が止まっていると通れない場合があります、車止めがあるだけでもそれより奥に濡れない場合があります。
あとは、雨天だと塗ることが出来ないので延期になることを確認したりさせて頂きます。
駐車場のラインを引く職人さんたちは、ずっと釜を燃やしていないといけないのもあり、数名で来られて続けて各所を回っていますから、工事も一式工事となります。半分づつ施工という場合は2回分施工費がかかります。
このような感じで工事は行なわれます。
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溶融式の場合、少し待てば乾きますのですぐに車が入れます。手塗りのトラフィックペイントだと、養生に時間がかかり、その上にペイントを何層か塗るのに時間がかかって、乾くのを待つのにさらに時間がかかるので、この方法はあっという間です。
既存ラインを削ったり、上から別のペンキで消す場合の工事は、また別の時にご紹介します。